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LEDウォッチの誕生



エレクトロニクスが導いた革新的腕時計 ─LEDウォッチの誕生

 1970年5月6日、腕時計に新しい時代が幕を開けた。「針」に変わる時刻表示として、「数字」を表示する腕時計が、アメリカの名門ハミルトンより発表された。「Pulsar:パルサー」と名付けられたその時計は、世界にセンセーションを巻き起こす。記者発表のその席で、当時のハミルトンの社長は、「時を計算して作る時計だ」と誇らしく述べたという。
 ハミルトンは、当時最先端の技術開発を行う会社の1つであった。1957年には世界初の電池駆動式のエレクトリック腕時計を発表し、ゼンマイを巻くといった行為から、人々を解放した。
 1969年に封切られた映画「2001年宇宙の旅」。言わずと知れた未知なる宇宙を題材にした不朽の名作である。この映画のプロモーション用時計や、映画内で使われる腕時計のプロップの製作もハミルトンが請け負っている。監督のスタンリー・キューブリックは、ハミルトンを名指しして、製作依頼を行ったと伝えられる。ハミルトンが、未来を志向する会社としてのイメージを持っていたことを示す逸話と言えよう。
 60年代には、同じくアメリカのブローバが音叉式腕時計を開発し、ハミルトンのエレクトリック腕時計は、優位性を失って行く。次世代の有望なタイムベースとして、クォーツの研究が世界中のメーカーにて行われ、それはハミルトンも同じであった。しかし、ハミルトンは加えて、表示についても全く新しい方式を検討していた。LED [Light Emitting Diode]:発光ダイオードの発明がなされ間もない当時、ハミルトンは、時計の製作とは無縁であった、最先端のエレクトロニクスメーカーと提携した。電子モジュール部の製作はエレクトロ・データとRCA、LEDディスプレイは、リトロニクス、赤いルビークリスタルはコーニング・ガラスが担当し、プロトタイプのケースは、彫刻家のアーネスト・トローバがデザイン、ハミルトンはリードリレイ部とケースを製作、こうした最先端の技術の集積は、パルサーとして実を結んだ。
 それまでのアナログ時計は、基本的に針を駆動させて時刻を表示させる。そのため内部には、必ず歯車を使った可動パーツが必要となる。しかし、パルサーには、可動パーツは一切ない。電気の流れによって計時し、LEDに時刻を表示する。14世紀と言われる機械式時計の発明以来、歯車などの動力を伝えるパーツのない初めての時計として、最も革新的な製品だったと言えよう。
サイバーワールド、スペースエイジという言葉が飛び交うことになる70年代の幕開けとともに、時代の寵児たるデジタルウォッチも華々しく誕生したのだ。
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